[映画]

2001韓国映画プロジェクトII

2001/12/09(日)
国際交流フォーラム
『新羅の月夜』『猟奇的な彼女』


今回、観たい映画はたくさんあったのですが、なにしろ平日にでかけるのは 無理ですので、12/9 の2本にしぼりました。 一本目の『新羅の月夜』が12:30上映開始だということなので、まぁ、1時間前に でかければいいだろうと思って出掛けて、11:30少し前に着いたところ、 すでに長蛇の列(おおげさかも)でびっくりしてしまいました。 1本目だけ見る人の列は短かったようですけど、2本見る人の列(2本目の映画の 整理券を貰う列)は長かったです。結局135番と136番の整理券を貰えました。 整理券は500番以上まで出たようでしたから、けっこう早いほうですね。 整理券を貰ったら早速、『新羅の月夜』の列に並んで開場を待ちました。



『新羅の月夜』

Seochon さんの解説

ヤクザがでてきたり、暴力的なシーンも多かったりするのですが、その 印象をやわらげ、楽しいコメディにしているのは、主人公の青年教師の なんとも憎めないキャラクターのせいだと思います。これがあの『リベラ・メ』 の異常性格者とは思えないくらいです。

それから担任している生徒の姉がなかなか乱暴もので、 彼女が出てきてから、映画のテンポがずいぶんよくなった気がします。 教師とその友人のヤクザが彼女をめぐって火花をちらし、 それにローカルなヤクザが絡んでくるというのが大体のストーリーです。

ギャグはちょっとダサいです(警察での姉と警官とのやりとり、試験で20位になれば云々の やりとり、ヤクザのボスが何度も同じ目に会うところ、音痴なカラオケ、 食堂の手伝いをさせてしまうところ、……)。まあ、それがこの映画の味わいと いえなくもなくて、つい、思いっきり笑ってしまいました。

総合的にそれほど悪い映画ではありませんが、なにしろその次に観た 『猟奇的な彼女』のインパクトがあまりに強くて、印象が薄れてしまいました。 観る順番によってはもう少し評価が高くなったかも知れません。





『猟奇的な彼女』

Seochon さんの解説

とっても凶暴な女子大生と、ひょんなことから彼女とかかわりを持ってしまう男子学生が 主人公のラブ・コメディです。

どんな風に凶暴なのかは映画を観てのお楽しみということにしておきます。 その乱暴な彼女が、すっご〜く可愛い子だというそのアンバランスが なんともいえない魅力なのです。男子学生も最初は怯えて関わらないように しようとするのですが、だんだん彼女の虜になっていきます。 この気持ちすごくよくわかります。

ほんとにおかしいシーンがいっぱいあって、会場はとても盛り上がっていました。 こんなにみんながよく笑う映画は久しぶりです。

この映画は始めから中盤過ぎまで、ずっと、男子学生の視点から描いて いると思うんですが、なぜか後半(山で女の子が遠くにいる男の子に大声で 叫ぶあたりから)視点が大きく女の子の方に移ってしまいます。 これはちょっと変じゃないでしょうか……。語り手が変わってしまうような 印象を受けてしまいました。

あと気になるのは、彼女の暴力です。 どうしてあんなにぶん殴らなきゃいけないんでしょう。 逆DVですよね。昔、男にどんなに暴力を振るわれても、「わたしがついていなければ、 この人はだめになってしまう……私さえ我慢すれば……」と男につくす女性の話って いっぱい見たような気がしますが、本質的にそれと同じですよね。 その場合だと、暴力を振るってしまう男に対して、いかなる理由があっても 同情する気はしませんが、この映画の場合には彼女がとても可愛く描かれていて、 あとで考えるとなんだか騙されたような気がします。

とはいえ、主人公の男子学生と同様にぼくもこの猟奇的な彼女の虜になってしまいました。 『イルマーレ』ではそれほど強烈な印象は受けなかったんですけど。 DVDが出たら是非購入して何度も見たいと思います。



『猟奇的な彼女』2002年秋追加

韓国版のDVD(こちらは2時間17分)、 中国語版のDVD(こちらは2時間2分--日本公開版と同じ)を買いました。 日本語版がでたら当然買います。 1月下旬ごろ劇場公開されるそうなので、絶対見に行こうと思っています。

何度も何度も見返しましたが、山で叫ぶシーンや、10のルールのシーンなどは ほんとにいいですね。特に10のルールの最後が好きです。 「彼女は書くことが好きだ……」というのに対するこちらの予想した続きを 微妙にはずされて、ぐっときてしまいました。

で、ネットでしらべたり、DVDをじっくり見直して、わかったことがあります。  ネタバレになるので以下、背景と同じ色の文字で書きます。 マウスで選択して色を反転させるなどして読んで下さい。

(2002/12/08更新--記憶違い等を修正)
●5つ子の謎
ラブホテルの部屋でなぜか壁に5つ子の新聞記事が飾られていました。 あの一人がホテルの受付のおやじなんですね。で、他の4人がどこに出てくるかというと、 一人は同じホテルで宿帳をもって来る人 (一見受付の人と同じだけど着ている服が違う?)、 一人は留置所にはいっていたヤクザのボス、 一人は女子大の守衛さん(これは普通気づかないと思うけど…声でわかるかな?)、 一人は地下鉄の駅員なんだそうです。 全然気づいていませんでした。

●木の下にいたおじさんとUFOの謎
あれ、年をとった主人公なんですね! 女の子が手紙を読んだ後、 空をUFOが飛ぶのですが、それが実はタイムマシンなのです。 最後の女の子の「あなたの未来からやってきた人に会った」というせりふが、これで 理解できます。
で、このおじさん、実は最初の地下鉄のシーンで、女の子がピンクのセーターの男を 追い払った後、座席に座ってるのがうつるんだそうです。 たしかに言われてみるとそういうふうにも見えます。
●タイムカプセルのカエルの謎
タイムマシンを使って未来の自分がふざけて入れておいたと考えると 理屈がつきそうです。でも確かではありません。
●時系列の意図的混乱の謎
最初、前半戦のはじめの写真館のシーンが、次の友だちと飲んでいるシーンに つながると思っていましたが、服装を見ると、これはラストの、 おばさんと本当に出会うシーンにつながるのですね……。 服が変わるからヘンだなとは思ったのですが。 で、よく見ると、携帯電話も、写真を撮るときは白で、そのあとはグレイになります。


『我左眼見到鬼』との類似点など

2003/01/25の舞台挨拶写真